コンニチハ、「子泣き爺」または「ぬらりひょん」に似ていると
言われるゲゲゲの黒川です、ご無沙汰しております。
それにしても、今年の新語・流行語年間大賞の「ゲゲゲの~」を
日常会話や文章で用いるのは至難の業ですね。
さてと、今回もね、アブラ虫について書きますよ。
もう3回もアブラ虫について書いてきましたが、これでたぶん最後ですかね。
今までに書いた事をおさらいすると、
『アブラムシはすんげー勢いでポコポコ増えて、ガツガツ食われる』です。
詳しくはカテゴリの黒川を見て下さいよ。
今回の話のネタはパートさんから教えて頂いた物でして、
2010年6月29日の朝日新聞の23面です、
「アブラムシおばちあゃん 孫守る」との記事がありました。
まー、この記事を無理やり3行に要約するってーと
『子を産み終えたアブラムシ※1は巣に侵入した天敵から子孫を守るため、
腹部から粘液を出して自らを天敵の体や口等にくっつけて動きの邪魔をし、
進入を防ぐ』になりまして、
この文章から分かるアブラムシの凄さ・珍しさを
下に並べていきますてーとですね。
1)子を産み終えても生きている
繁殖能力がなくなった虫は大概死んじゃいます。というか、
オスは生殖後、メスは産卵後に死ぬ物も多くいます。
そんな中で、まず繁殖能力がなくなった後も生きているのが凄い。
2)巣を形成する=社会性を持つ
アブラムシの一部は植物の葉や芽などを奇形させて、
内部に空洞があるコブを作り、その巣の中で繁殖します。
巣を持ち、かつ社会性を持つ虫はハチ、アリ、シロアリと虫の世界ではレア。
また社会性を持つアブラムシの中には兵隊アリならぬ
兵隊アブラムシを社会階級の中に持つ物までいるんです※2。
3)集団を尊重して自己犠牲をいとわない
集団のために自分の体を犠牲にする虫もかなり珍しいです、
自分が知る限りではクモとハサミムシの一部だけかな。
どうですか?ねぇ、凄いでしょう、珍しいでしょう。
アブラムシのあの小さい体にはギッチリと凄いと珍しいが
詰まっているんですよ。
こんなにすごい彼女達と戦うから、有機農業は至難の業なんです。
「彼を知り己を知らば百戦あやうからず」なんて孫武さんは言うけれど、
知れば知るほどに勝てる気がおきません、まーそれでも頑張ります。
では、来月の5日頃までサヨウナラ。
※1ヨシノミヤアブラムシ:くっ付いた後は自分では離れられないそうです。
※2ハクウンボクハナフシアブラムシ:兵隊アブラムシは大きなアゴを持ち、毒を出せます。