こんにちは。あっという間に5月も半ばを迎えようとしています。
農家としては繁忙期です。世間ではゴールデンウィークを終え、
休みボケのような状態でしょうか。モアークでは特にゴールデンな休みは無く、
連休もなかったので、したがって休みボケもありません。たまにはボケたい!
まだまだ茨城の農業は完全復活とはいきませんが、それでも我々は少しでも
良い方向に向かうことを願い、野菜たちもそれに応えるように元気に育っています。
今週は、苗の植え付けで大忙しでした。
そんな中、畑を歩いてみて、今日はニンジンを撮って参りました。
今の時期の人参は、冬場のまだ寒い時期に蒔かれたもので、マルチングをして、
上からビニールトンネルをかけて、暖かくして地温を上げた中で芽をだし、大きくなったものです。
収穫は6月くらいですから、4ヶ月以上かけて育つわけです。
なかなか大きくなってきましたよ。
そして、収穫するには、このマルチの穴ひとつひとつに生えている人参を「間引く」わけです。
一つの穴には最終的には1本の人参が育つようにします。
全部間引くんです。膨大な数ですね。何万本あるんでしょう?
で、なぜ間引くのか?ですが、一つの穴に数本の人参が生えていると、ひとつひとつが
大きく育たないんですね。あとは、数本がねじれるように絡み合って大きくなってしまうんです。
だから一つの穴に1本なんです。じゃあ、なんで最初から一つだけ種を蒔いて育てないんだ?
と思うかもしれませんが、人参は発芽率が悪いんです。もし発芽しなかったら
沢山のデッドスペースができてしまいますね。無駄が多くなってしまいますね。
農家がこういう手間をかけて育てて、人参がスーパーや飲食店にて提供されるわけです。
今日間引いてみましたが、かなり大きくなってきましたよ。
収穫まであと少しです。
来週から間引き・間引き&間引きです。
ほねの折れる作業ですが、嫌いじゃないんです。こういうの。
では、皆さん美味しい人参ができるまでもう少しお待ちください。
ではまた次回。