試行錯誤

 

こんにちは。

乾燥気味で気温の低い日が続いていますが、体調崩されていませんか。

つくばでは毎朝マイナス3℃くらいを記録しています。

野菜達も凍っている場合があります。

確かに寒いですが、農業をやる上では、そんなことも言ってられません。毎日、外作業です。

それから、もう6年目ともなると、体が寒さ暑さに慣れてきたように思います。

以前は、もっと「暑い・・・・」、「寒いっ」と感じ、へばっていたような気がします。

 

今日は何を紹介しようかなと考え、畑に出ましたが、カリフラワー・スティックセニョールの畑で

足をとめました。

皆さん、スティックセニョールってどういう風に実っているか分かります?

モアーク市場でも載せていますが、もう少し全体を写してみました。

 

 

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このように、葉の付け根部分から小さな花蕾をつけたセニョール達が伸びてきます。

なんだか可愛らしいです。初めに中心部分に大きなブロッコリーができるのですが、

それをカットします。するとそれ以上、上には伸びず、セニョールたちの生育が盛んになるわけです。

 

はい、次はカリフラワーです。

 

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え、何もない。

いや、あるんです。この下に。

 

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ほら、小さなカリフラワーができています。

野崎早生カリフラワーという、固定種です。

同じ早生種のF1のカリフラワーと一緒に植え付けしたのですが、

こちらのほうが、だいぶ遅れています。

やはり、F1品種は生育スピードが速いです。

昨日、さっと茹でた固定種のカリフラワーを何もつけずに食べました。

時間をかけてカリフラワーだけをゆっくり咀嚼していただく。

至福の時でした。

現在、一時出荷停止していますが、また再開します。是非、ご賞味あれ。

 

 

そんなカリフラワーも全てうまくできるわけではありません。

いや、カリフラワーだけでなく、他の野菜もなんですが。

いつも野菜を作る際には試行錯誤です。

もちろんベースとなる栽培技術は心得ているつもりですが。

しかし、何度やってもうまくいかない点がでてきます。毎年、気候条件も違いますし。

「嗚呼、死ぬまであと何回カリフラワーが作れるんだろう」と考えて床につきました。zzz。

 

では、また来月です。

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大根

 

こんにちは。

今日は生憎の雨です。今年の夏の猛暑の間は、畑が乾きに乾き、「ほんの少しでも雨が降ってくれ」と

天に願っていたのですが・・。あの頃が懐かしい。

近頃では段々寒くなってきて、雨の日になると、「晴れないかな」と願っています。

冬の雨は体に堪えるんです。人間(私?)って勝手なものですね。

人間の都合に合わせて作物を作ろうとすると、どうも上手くいかない、なんてことは

よくあることです。やはり自然と調和しなくては、などど考えながら農作業をしております。

 

 

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御覧のように、今日は雨の為、遠くに見える筑波山も霞んで見えます。

そんな中、今日は大根を収穫しました。というか、大根の収穫を迎え、

最近は毎日のように大根を収穫しています。

大根も猛暑の影響で種まきが遅れたので、少し心配していましたが

御覧のようにしっかりした大根ができました。

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食味は良好です。みずみずしく、実がつまっているといった表現が正しいでしょうか。

ほのかな甘みもあります。お勧めです。

モアーク野菜セットにも含まれます。気になる方はどんどんご注文ください。

だって、こんなにありますから。

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ではまた次回。

あ、今回で私の今年の出番は最後になります。

また来年もどうぞ宜しくお願いします。

 

 

 

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実りの秋

こんにちは。

いきなりですが、世間ではTPPの話題で持ちきりです。

いや、そうでもないですね。気にしていない人のほうが圧倒的でしょう。

私は結構注目していますが。

おそらく農業という業界にいなかったら私もあまり気にしていなかったかも。

ほんの何ヶ月前にはTPPなんて言葉は各メディア上に登場するのは皆無だったのに、

最近はどこかしらのメディアで目にします。この先どうなるんでしょうか。

農林水産省と経済産業省の見解がだいぶ異なるようですが、日本の農業にとって

TPP(環太平洋経済連携協定)は逆風になるんでしょうか。なるんでしょうね、おそらく。

とにかく、農業をやっていこう、これからも農業を大事にしていこうという気風は

絶やさないような政策を掲げて施行してもらいたいものです。

第一次産業なくして産業というものは成り立たないと個人的に思っています。

 

そんなこんなで世間は騒がしいんですが、モアークでは実りの秋を迎えています。

晴れた日は空も高いし、農作業が最高に気持ちいいですよ。

で、モアークの畑を掘っていたらこんなものが!

 

 

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じねんじょ!自然薯です!

実は栽培したんですが。

いやあ、粘り気があって美味でした。

私は栽培しましたが、自然薯ってほんとに自生しているんですよね。

モアークの周りの森ではこのシーズンになると自然薯ハンターらしき人たちを見かけます。

よくもまあ、深い森の中で自生している自然薯を見つけますね。

それに若干怪しいのでこちらも警戒してしまいます。

モアークの自然薯は美味でした。もともと短形ではあるものの、ちょっと小粒でしたが。

モアーク市場でも少量出荷できると思います。

ぜひ、試したいという方がいらしたら連絡してください。

 

では、次回はどんな野菜のレポートができますか。

また次回。

 

 

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子育て

こんにちは。

秋も深まり、もう11月。あの暑かった夏が懐かしい今日この頃です。

しかし、畑には暑さの名残がまだまだあって、今年は暑さのせいで秋になっても虫が多く、

アブラナ科野菜の葉の所々が食害にあっていたり、生育が遅れていたりと色々暑さの影響は

残っています。それでもこのところ急にキャベツや大根、人参が大きくなってきました。

収穫が待ち遠しいです。人参は特にお待ちいただいているお客様が多いようなので、

早く大きくならないかな、と願っています。11月上旬~収穫開始します。

 

それから今日は写真を2枚。

まずはこれ↓

 

 

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そう、ソラマメです。ちょっとピンボケ気味ですが・・。

ソラマメの旬て分かります?

初夏。関東だと5月~6月ですね。今から播種して、育苗して、定植して、寒い寒い畑で

じわじわ大きくなり、春に小さな花を咲かせてようやく実をつけるわけです。

その間約8ヶ月。長いですね。苗が大きくなりすぎてしまうと寒さにやられてしまうし、

播種が遅すぎると株が大きく育ちません。播種の適期はおそよ1~2週間くらいでしょうか。

植物って繊細ですね。

 

で、もう一枚はこれ↓。

 

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もさもさです。

キャベツの苗ですね。富士早生甘藍という品種です。

こちらも4月~5月に収穫の予定のキャベツです。これまた時間がかかるんですね。

この苗よ~く見ると、結構苗の大きさがまちまちなんです。

「固定種」だから、というのもあるのだと思います。

「固定種」、「F1」と種子には種類がありますが、富士早生は固定種です。

「固定種」の説明はここでは省くとして、今は売られている野菜のほとんどが「F1」です。

「F1」は「固定種」と比べると、作業効率や収量、耐病性など色々な優位性があり、

個体差や個性がある「固定種」は商業的に扱いづらいもの。

でも、美味しさや育てる楽しさは固定種に軍配があがるのでは、と思っています。

野菜作りを楽しみたい!と考え、今回は富士早生甘藍の栽培に挑戦です。

 

で、野菜作りも子育ても同様かな、と少し考えてみました。

まだ小さいうちは、毎日毎日目配り、気配りをし、一人前になるまで大事に育てます。

過保護や放任しすぎも駄目。難しいですね。

実際の子育てでは、私は子供を甘やかしてしまうこともしばしば。

「F1」のようにできる子をそだてるのもよし、「固定種」のように個性がある子に

育てるもよし。どちらを育てるのも簡単では無いと思いますが。

 

で、私は野菜作りも子育てもまだまだです。

ということで今日はこの辺で。

 

 

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苦労話

 

こんにちは。

〇〇の秋なんて言いますが、皆さんどのような秋を過ごされていますでしょうか。

農作業をしていても快適な気温で非常に動きやすい今日この頃です。

 

さて、いきなりですが野菜の価格が高騰しています。

スーパーを見てみても、白菜やキャベツの価格が高いなー、と感じたり、

北海道産のなどの北国のニンジンなどの出荷が非常に少なかったり、

色々です。

やはり猛暑の影響が残っているんでしょうか。

モアークに関して言えば、まだ影響が残っています。

残暑が厳しく、秋・冬用の野菜苗の植え付けが二週間以上遅れたことや、

野菜の水やりに相当な時間を費やしたりしたので、例年よりも何倍も手間がかかっています。

さらにここに来て、例年だったら発生しない虫害の発生。

調べて見ると、残暑の影響で虫の発生が多いようです。

モアークの露地野菜では、主に、蛾の一種の幼虫と青虫が発生。

で、どうするかというと、慣行農業(農薬や化学肥料を使う農業)では、

農薬を散布するほか無いでしょう。実際、マスクをして薬剤をまいている姿を目にします。

モアークではどうするかというと、こうします。

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はい、防虫ネットです。これでほとんどの虫の侵入を防ぐことが出来ます。

ただし、完璧ではありません。

で、次にどうするか。こうします。

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はい。その防虫ネットをめくり、一株ごとに点検です。1株ごとというか、

葉一枚一枚見ていきます。そこで、虫を見つけては駆除していきます。

蛾の幼虫などは、苗の芯の部分を食い荒らすので、見逃すと致命傷になります。

こわいこわい。

この作業を、二度・三度と繰り返し行います。

いやあ、大変です。でも、安心・安全・美味しい有機野菜作りの為です。

苦労を厭う事はありませんが、農家の苦労話でした。

 

他の有機農家や慣行農家も程度の差こそあれ、苦労をしているはずです。

野菜を買う際に、「値段が高い!」と思うかもしれませんが、

その陰には、農家の苦労があることを少し理解していただければ有り難いです。

では、また次回。

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